About工房について

  • HOME
  • 工房について

Workshop

工房

工房を構えるイタリア・クレモナにて製作したヴァイオリンは、北海道をはじめ東京・名古屋・京都・大阪の各楽器小売店様で“SAKAMOTO HIROAKI” が製作したヴァイオリンを販売しており、アマチュアの演奏家の方はもとより音大の学生やプロの演奏家にも使いやすく実用的なヴァイオリンを製作しております。東京都杉並区の直営店でも販売を行っております。

  • Sakamoto製のこだわり

    当社のヴァイオリンの魅力は「音」。
    芸術的観点から高い評価を得ることも多いヴァイオリンであるが、
    本来の用途で考えると、演奏家が使う道具の一つである。

    名匠Stradivariusのコンセプトを基本としているが、
    音楽の変化や現代的奏法の要求などから細部の設計を見直し、
    より深みのある低音とより輝きがありそれでいて芯の太い高音、
    全ての音域でバランスの良い音が響きが紡ぎ出されるように設計。

    原材料の選別からシーズニングまで細心の注意を払い、
    独自の手法で材料ひとつひとつを丁寧に組み合わせて’’音’’を出す装置を創り上げています。

  • Process

    製作工程

    ヴァイオリンの製造工程を簡単にですが、記載いたしました。
    当店のこだわりを是非ご覧ください。

  • 1.素材加工

    約10年以上という年月をかけて、バイオリン製作に最適な状態になるまで自然乾燥(シーズニング)させる

    ① 素材厳選
    十分に乾燥しブロック状に製材された良質で最高な材料を使用

    ② 振り分け
    年輪の幅・木目の出方やしなり等、長年の経験を基に、グレード別に選定、振り分け

    ③ 乾燥
    選別した材料は最良の環境下で、手元においてから最低でも10年以上という十分な時間をかけて自然乾燥

  • 2.製作工程

    音量・音質を決定する工程、荒削りから細かい作業まで、「ひとつひとつの工程」を熟練した技術によって組み上げ、成形する

    ① 材料の選定
    表板と裏板の材質のマッチング。裏板に合わせて横板とスクロール材を選びます。

    ② デザイン
    モデル選定後内型に横板を組んで裏板と表板にデザイン。切り取って荒削りで隆起を決めていく。

    ③ 厚み出し
    パーフリングを入れた後隆起を仕上げ裏から掘り込んで厚み出しする。表板にエフ字孔を切り取りバスバーを接着します。

    ④ 接着・コーナー仕上げ
    内型を横板から外し裏板に接着、ラベルを貼って表板を閉じる。アウトラインを丸めてコーナー部分を仕上げます。

    ⑤ 取付・仕上げ
    スクロールを仕上げて指板を接着、本体に取り付け仕上げる。表裏板のスタイルに合わせたデザインと仕上げを心がけています。

  • 3.ニス塗装

    バイオリンの顔とも言える塗装
    塗布・乾燥・研磨を繰り返し、1本の塗装の工程が完了するまで最長60日

    ① 下地塗り
    まずニスを塗る前に下地となるグラウンドコートニスを塗ります。下地のないまま、色ニスが木に染み込むと色むらができてしまいきれいな塗装ができないためです。

    ② ニス塗り
    樹脂を精製し独自に調合して作り上げたオリジナルニスを透明ニスから色ニスへと十分に時間をかけて何回も塗り重ねます。刷毛の使い方にも熟練された職人の技術が表れます。

    ③ 仕上塗り
    最後に表面を美しく仕上げる為に透明ニスで塗装をします。

  • 4.仕上げ

    木工製品から楽器へと変わっていくのがこの工程
    バイオリンに命を吹き込んでいきます

    ① 魂柱(コンチュウ)
    読んで字のごとくバイオリンにとって命となる、魂柱を立てます。

    ② 駒
    駒の足を表甲のアーチに合わせて削ります。

    ③ 完成
    弦を取り付けて完成です。

    製作を行うヴァイオリンは一つ一つ心を込めて、あなたに合わせたモデルをお作りいたします。
    音も見た目も美しいSAKAMOTO HIROAKI 製のヴァイオリンは、
    一流の演奏家が実用的に使える作品づくりを目標としております。
    Passione(情熱)  Fantasia(創造性)  Esperienza(経験)
    これらが詰まった珠玉の一品をぜひ一度ご試奏ください。