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2024年03月09日

ヴァイオリンの美を守る秘訣: ニス剥がれの原因と対策ガイド | Sakamoto Violins

皆様、こんにちは。ヴァイオリンを演奏する上で、美しい見た目を保つことも重要な要素の一つです。しかし、演奏活動を続けていると避けられないのが、ニスの剥がれや損傷です。本日は、ヴァイオリンにおけるニスの剥がれる原因とその対策について、Sakamoto Violinsから詳しくご紹介します。この記事が皆様のヴァイオリンケアに役立てば幸いです。

 

ニス剥がれの原因

 

演奏による摩耗

ヴァイオリンを演奏する際、特に高ポジションでの演奏や、ネックと手の接触が頻繁に発生します。これにより、ニスは徐々に薄くなり、最終的には剥がれてしまうことがあります。また、肩やネック部分に汗などが接触することで、塩分がニスをもろくさせ、剥がれやすくなる原因ともなります。

 

環境因子の影響

ニスは温度や湿度の変化に敏感です。高温や直射日光下での長時間の保管は、ニスを軟化させ、剥がれやすくなるだけでなく、跡がつきやすくなる原因となります。また、極端な乾燥や湿度も、ニスの剥がれやクラックの原因となり得ます。

 

物理的なダメージ

爪やアクセサリー、楽器ケース内の接触などによる物理的なダメージも、ニス剥がれの一因です。特にコーナーやエッジは、ダメージを受けやすい部位です。

 

 

 

 

ニスが剥がれやすい箇所

ヴァイオリンで特にニスが剥がれやすいのは、ネック横の肩部分やアゴが接触する底部、さらに弓でこすることの多いコーナー部分です。これらの部位は、特に注意して観察し、早期の対処が求められます。

 

 

 

 

ニス剥がれの対策とケア方法

 

保管環境の工夫

理想的な保管環境を整えることが、ニス剥がれの予防につながります。直射日光を避け、湿度40~60%の涼しい場所に保管しましょう。また、ケース内での長期保管は避け、定期的に通気させることが推奨されます。

 

クリーニング方法

アルコール含有のウェットティッシュや強力な溶剤でのクリーニングは避け、やわらかい布での空拭きや水拭きを行いましょう。特に、水拭き後は表面の水分をしっかりと拭き取ることが大切です。

 

 

”他より色が薄くなっている”、”表面がざらざらしている”、”黒くなってきている”など、ニスの異変に気づいたら、早めにご相談ください。

ヴァイオリンの美しさを長く保つためには、日常的なケアと適切な保管が不可欠です。ニスの剥がれは見た目に影響するだけでなく、楽器の音質にも影響を及ぼす可能性があります。Sakamoto Violinsでは、皆様の楽器が長く愛されるためのアドバイスとサポートを提供しております。お困りのことがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。

 

 

 

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